介護の仕事は大変なイメージがありませんか?
実際のところ、どうなのでしょう。
記事の後半では、介護職の大変さをやわらげるコツを紹介します。
最後まで読めば、無理せず働く方法をつかめますよ。
では、さっそく見ていきましょう!
< 介護現場の大変なこと10選 >
①他人のトイレのお世話
②拒否への対応(入浴拒否・食事拒否・トイレ拒否・来所拒否)
③入浴前後の着替え
④帰宅願望への対応
⑤利用者ごとの対応を覚える
⑥職員間における介護観のズレ
⑦相性のよくない職員とシフトが同じになる
⑧利用者の転倒は、スタッフ側の「非」になりやすい
⑨個性的な家族とのやり取りは大変
⑩暑い浴室内の入浴介助は汗ビッショリ
< 介護職の大変さをやわらげるコツ >
ポイント
・数をこなせば、”慣れ”となる
・スタッフ間の話しやすさ
・他職種の仕事内容と比べてみる
・利用者や家族へのマメなコミュニケーション
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介護現場の大変な場面10選
実際の介護現場を赤裸々に書きました!
結果として、介護の仕事を「やれる気がする派」と「絶対やりたくない派」にハッキリ分かれるかもしれません。
だからこそ、検討中の方に参考になると思います。
では、早速はじめましょう!
他人のトイレのお世話(排泄介助)
介護の大変なイメージと言えば「排泄の介助」ではないでしょうか。
「排泄介助」とは、トイレやベッド上で、尿や便など排泄物の処理をすることです。
具体例
・ズボンやパンツの上げ下げを手伝う
・パンツやパットを交換する
・陰部を拭いて、清潔にする 等
同時に、利用者自身で処理ができず「僕がやらなければ!」という使命感も芽生えました。
また、僕はスタッフ間のやりとりに驚きました。
職員Aさん
普通便が多量でした!
⇩
スタッフBさん
5日ぶりで、ドカッと出たね~(笑)
”排泄” は、”介護職の話題として 当たり前で必要な話” と初めて認識しました。
僕が感じた ”大変なこと”
・陰部の拭き取りの際、拭いても拭いても汚れが残る”煩わしさ”
・陰部の拭き取りに加え、ズボンやパンツの着替えも同時に行う ”難しさ”
・一人で処理しなくてはならない ”不安感”
僕が感じた ”プラスなこと”
・パンツはき替えの際、ご利用者が腰を浮かしたり足を上げる等の ”協力動作” が嬉しい
・キレイに整えた後の「ありがとう」の感謝の言葉をもらうと、心が満たされる
・排泄介助後にご利用者の反応がなくても、「その方の生活を保った」という ”達成感”がある
拒否への対応(入浴拒否・食事拒否・トイレ拒否・来所拒否)
認知症になると、生活上の必要な行動を "拒否" する場合があります。
すると、スタッフは ご利用者に対して ”拒否” を ”受容” に変えてもらう行動が必要となります。
具体例
・お風呂を嫌がる「入浴拒否」
・食事を受け付けない「食事拒否」
・薬を飲みたがらない「服薬拒否」
・トイレに行きたがらない「トイレ拒否」
・デイサービス等に行きたがらない「来所拒否」
「望まないことへの強要」は誰でも嫌いですよね。
ただ、清潔の保持や栄養の摂取は生活するうえで必要。
だからこそ、認知症の方への専門的なトークを駆使して「実施」へと導きます。かなり難しいですが、重要な仕事といえます。
僕が感じた ”大変なこと
・入浴や食事など生活に当たり前の行為をしないことに驚いた
・断る方を実施に導くことはかなり難しい
・拒否を実施に転換できない場合、”仕事ができない” レッテルを貼られそうで怖い
僕が感じた ”プラスなこと
・声かけ内容の変更など試行錯誤して、実施につながると達成感がある
・他スタッフは声かけは失敗して、自分の声かけが実施に結びつくと超うれしい
・他スタッフと案を練ることで、スタッフ間の人間関係が良くなる
入浴前後の着替え
着替えのお手伝いは、簡単に思うかもしれませんが、実は技術を要します。
実践して気づきましたが、自身の着替えと他人の着脱介助では、感覚が全く違うんですね。
さらに、脳梗塞の後遺症などで身体にマヒがある方への着脱は、相応の介護技術が必要になってきます。
僕の甘酸っぱい記憶
僕が感じた ”大変なこと
・着脱の介助に時間がかかり、さらに利用者が続々と脱衣所に入ってくる ”焦り”
・"着替え中の排便や排尿"・"着替えが揃ってない" 等のイレギュラー
・利用者自身で出来る衣類の着脱を面倒臭がる利用者への苛立ち
僕が感じた ”プラスなこと
・利用者と自分の息が合って着替えがスムーズに進むと、気持ち良い
・風呂上りの利用者が極楽気分で脱衣所を出ていく姿を見ると、嬉しい
・浴室担当スタッフと脱衣所担当の自分との声かけで連携がとれると、楽しい
”帰宅願望” への対応
"帰宅願望" とは、認知症の方にある症状のひとつです。「その場の状況の理解が難しく、安楽の場である ”自宅” に戻って落ち着きたいことによる行動」と言えます。
だからといって、「デイサービスや老人ホームから自宅に送る」というわけにはいきません。
そのため、スタッフが帰宅願望のある方に「今いる場所(老人ホーム)がご自宅なんですよ」と事実を伝えると、さらに不安になりかねません。
だからこそ、帰宅願望がある方には適したお声かけが必要になるんですね。
僕が感じた ”大変なこと
・入所の利用者に「自宅はもう帰れないかもしれない」と言えず、返答に苦しんだ
・下手なウソは、利用者をさらに苦しめたり、怒らせることを知った
・施設を出ようとする利用者を留めることに苦労した
僕が感じた ”プラスなこと
・良い返答を思いつかず横にいただけで、利用者が落ち着いたことがあった
・"無意味なウソ" と "相手に寄り添う必要なウソ" があることを知った
・認知症の方の行動には意味があり、"対応" のヒントがあると理解した
利用者ごとの対応を覚える
ご利用者一人ひとりに応じた対応、しかも同じ利用者でもその時の状態に応じた対応が必要になります。
なぜなら、ご利用者の状態はいつも同じでなく、変化し続けるからです。
具体例
Aさんはトイレでパンツを半分しか降ろさずに用を足す癖がありパンツが濡れてしまう。そのため「全部降ろす」声かけが必要
Bさんは飲み込む力が弱い。飲みものにトロミ粉を入れてトロミをつける
Cさんは尿意が乏しく自発的にトイレに行かない。そのため、定時にトイレに案内をする
ただ、慣れて覚えるまでが大変なので、ご利用者に応じた対応を地道に覚えます。
次にスタッフ間でご利用者の変化を観察しながら対応を変えていく必要があります。
”ご利用者に合った対応" をすることで現場がスムーズにまわります。
僕が感じた ”大変なこと
・作業をひとつ間違うと、命に関わる怖さがある(例:他利用者の薬を服用する)
・立ち仕事が多く、メモのタイミングが少ないため覚えにくい
・利用者の情報を把握できる気がせず、滅入ってしまう
僕が感じた ”プラスなこと
・利用者ごとの対応を徐々に覚えて、対応力が増すごとに自信がついた
・他職員から自分へ任せられる作業が増えて、頼られることが嬉しかった
・利用者の情報を知ったうえで対応すると、利用者に興味が湧いてきた
職員間における介護観のズレ
スタッフは自身の介護観に基づいた仕事をします。ただ ”全員の介護観が全く同じ” ということはなく、多少のズレがあるものです。
「介護はこうあるべき!」という介護観の押し合いになると、職場の人間関係が悪くなる恐れがあり、注意が必要です。
具体例
・食事で利用者から満腹の訴えがある場面。栄養面を考慮し「完食を目指す?」それとも本人の意思を尊重して「残す?」
・転倒リスクがある利用者の移動の場面。移動は安全を考慮して「車いす?」それとも本人の意思を尊重して「介助付きの歩行?」
・入浴の拒否がある場面。清潔保持を考慮し「なんとか入浴を試みる?」それとも本人の意思を尊重して「入浴は中止する?」
お互いの介護観を否定せず、お互いの考えを話して擦り合わせしたうえで、実施につなげることが重要です。
僕が感じた ”大変なこと
・食事介助で完食が難しい際、「仕事ができない」レッテルを貼られる気がした
・お風呂に3か月入っていない利用者が入浴拒否した際、”清潔” と ”本人の意思尊重” のどちらを優先するかわからなかった
・敬老会の出し物練習を「就業時間外でするかどうか」で職員間の意見が割れた
僕が感じた ”プラスなこと
・介護観が違うからこそ、介助方法のバリエーションも増える
・先輩の発言から思考や根拠を読み取ることで、自分の学びになる
相性のよくない職員とシフトが同じになる
介助自体のほとんどが利用者とスタッフの1対1で行います。
ただし、スタッフ同士が声を掛け合い、連携して仕事を進める場面が実は多いです。
そんな中、自分と相性のよくない職員とシフトが同じだと大変です。
話が合わずに連携が取りにくいために、イライラが募ったり仕事がはかどらないことがあります。
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利用者の転倒は、スタッフ側の「非」になりやすい
事業所内で起きた転倒は、”職員の注意不足” など事業所サイドの落ち度として処理せざるを得ないケースが多いのが実状です。
しかも、高齢者は骨が成人より弱く、転倒が打ち身で済まずに骨折になりやすい。最悪の場合、転倒が寝たきりにつながるケースもあります。
利用者に付き添っていたとしても、利用者の転倒を100%防げるわけではありません。
転倒した際、事故報告書を書いて、家族に謝罪することはなかなか辛いものがあります。
個性的な家族とのやり取りは大変
介護事業所は、家族に対して定期的に連絡をとります。
大半は普通のご家族ですが、中にはクセのある方々もいます。
具体例
・送付書類の返送を依頼するも、返送しない家族
・利用料を頻繁に滞納する家族
・デイサービスの帰りの送迎時に、家族が自宅不在で利用者が入れない
クセが強めで関わりが大変な家族も、利用者の近況報告などを継続的に行うことで、関わりやすくなることもあります。
暑い浴室の入浴介助は汗ビッショリ
夏と梅雨の時期の入浴介助は、サウナ状態でとめどなく汗が吹き出してきます。
忙しさに加えて、浴室は湿度が高いためノドの渇きを感じにくく気分が悪くなったり、脱水症状が出る場合もありえます。
また、入浴介助で仕事は終わりではありません。その後、フロアでの介護業務やパソコンの打ち込みなどの事務作業もあります。
介護現場の大変さの対応策
上記では、「介護現場の大変さ」を多く挙げました。
ただ、経験則による対応策もありますので安心してくださいね。
介護現場の大変さの対応策3選
・数をこなせば、”慣れ”となる
・他職種の仕事内容と比べてみる
・職員間の適度な雑談は仕事のひとつ
・利用者や家族とのマメなコミュニケーションを図る
では、解説していきますね。
数をこなせば、”慣れ”となる
介護職の大変さは「慣れ」で、7割は解決すると思います。
理由は、介助のやり方は理論も大事ですが、結局は体で覚えるものだからです。時間帯による仕事内容は決まっているので、体得すれば安全で確実な介助ができるようになります。
入浴介助やベッド上の介助、食事介助など覚えることはたくさんあります。でも逆に言えば、覚えてしまえば、加速的に上手くなって自信がつきます。
そうは言っても「全然覚えれない。もう無理…」という事態になり、しんどい経験をするかもしれません。
でも「継続は力なり」です。今日より明日の方がきっとスムーズにいきます。
まずは1週間がんばる!なんとか1ヶ月がんばる!!踏ん張って3ヶ月がんばる!!!
そこまでいけば、もう大丈夫でしょう!
他職種の仕事内容と比べてみる
介護職は、きつくて大変なイメージがありませんか?でも、見方によれば他職種の方が大変ですよ。
例えば、介護職は立ちっぱなしの仕事でもないし、営業もない。外仕事ではないので、夏も冬も適温で過ごせます。急な腹痛になっても、慌ててトイレを探す必要もありません。
もちろん、介護の仕事が実際に大変であることに違いはありません。ただ、マイナスなイメージが先行してるように感じます。
要は、”介護職が自分に合う仕事かどうか” を見極める必要があるのです。
だからこそ、求人への応募をする前に施設見学をオススメします。
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職員間の適度な雑談は仕事のひとつ
介護現場の大変さは、人間関係の良し悪しでかなり変わるんですよ。
人間関係が良ければ、仕事の連携がとれやすく、仕事の効率化につながります。逆に人間関係が悪いと連携がとりづらく、仕事が輪をかけて大変になりかねません。
つまり、「スタッフ間の雑談は、タイミングを間違えなければ仕事のひとつになる」と言っても過言ではないと僕は思います。
利用者や家族へのマメなコミュニケーションを図る
利用者や家族との積極的なコミュニケーションは大事です。
理由は、普段からの交流で情報を多く得た結果、きめ細やかなサービスができたり、苦情を大きくしないで解決できたりするからです。
例えば、利用者との軽い雑談。また、家族に利用者本人の近況を伝えたり尋ねたりします。
結果として、利用者から信頼を得やすくなり、家族とも連携がとりやすくなります。
転職活動を全面サポート!【レバウェル介護】はコマーシャルで見るほど認知度上昇中!
求人数が多く、選択の幅が広がります。
まとめ
今回は、介護の仕事を検討中の方に向けて、僕が感じた「介護職の大変さ」をお伝えしました。
介護の仕事ならではの大変さは、確かにあります。
しかし逆を言えば、他職種より職場環境が良い面があることも事実です。
介護の仕事をイメージだけで終わらせず、実際に介護現場を目で見て感じてほしい。
なので、施設を見学をして判断してほしいと思います。
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