・ 「介護職就職支援金貸付事業」の詳細よりガイドラインを知りたい。
そんな悩みを解決します。
本記事の内容
介護職就職支援金貸付事業の内容
介護職就職支援金貸付事業を活用した場合のメリット・デメリット
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・ 異業種を退職後、無職となり奥さん実家に居候。１年後に介護職へ転職 ・ デイサービス介護職、生活相談員9年目の40代中堅職員 ・ 介護福祉士・社会福祉士・ケアマネージャー 資格保有 ・ 大好きな奥さんとかわいい子どもとの３人暮らし
結論：「介護職就職支援金貸付事業」は介護職を2年以上続ける方にはメリット有り。介護職を2年以上の継続に不安がある方はデメリットの可能性有り。
2021年4月から未経験で介護・障害福祉業界へ就職・転職する方を支援する制度【介護職就職支援金貸付事業】が開始される予定です。
対象者、利用条件、貸付金額、返済免除について制度の中身をまとめました。
『資格が無料で取れる・お金がもらえる』というスタンスでは、最終的にお金や時間のムダになりかねません。
そこで今回は、「介護職就職支援金貸付事業の内容」、「本事業を活用するメリット・デメリット」に加え、『本事業を活用せずに無料で資格を取得できる方法』をお知らせします。
本記事を活用すると、『介護職就職支援金貸付事業が自身の生活にどう影響するか』が理解でき、自身が本事業を活用すべきかの判断材料になります。
かいご畑はこれから介護士を始める方に重要な資格 ”介護職員初任者研修" を働きながら無料で取得することができるのでおススメです。
介護職就職支援金貸付事業とは？
2021年4月から未経験で介護・障害福祉業界へ就職・転職する方を支援する制度【介護職就職支援金貸付事業】が開始される予定です。
目的は、「コロナ禍の失業者」と「介護人材不足」の改善策のためと言えるでしょう。利用する場合、返済免除つきで20万円を貸与する制度です。
では対象者、利用条件、貸付金額、返済免除について、制度の中身をみていきましょう。
介護職就職支援金貸付事業の概要
介護職就職支援金貸付事業の「対象者、利用条件、貸付金額、返済免除」についてまとめました。
| 開始時期 | 2021年4月 |
| 対象者 | 新卒・転職者・無職を問わず、介護・障害福祉分野の就業を希望する方（新卒・転職者・無職者を問わない） |
| 利用条件 | 介護職員初任者研修などを修了すること |
| 貸付金額 | 最大20万円 |
| 返済免除の条件 | 2年間継続して介護・障害福祉の就業に就くこと |
| 職業訓練 | 資格取得の訓練は無料
雇用保険の受給者は、失業手当を受けながら受講が可能 雇用保険を受給できない方は、職業訓練受講給付金（月10万円）が支給される |
概要を見ての通り、無料訓練と給付金をベースに雇用を支える内容になってますよね。
しかも、雇用保険を受給していない方に職業訓練受講給付金を出してまで資格を取らせてくれる大盤振る舞い！
その背景にはコロナ禍と介護業界ならではの人材難という事情があります。詳しくみていきましょう。
介護職就職支援金貸付事業制度ができた理由
介護職就職支援金貸付事業制度ができた理由は
コロナによる離職者に対して、人材不足の介護業界を再就職先の受け皿にする狙いがあるためです。
厚生労働省の資料では、介護サービス職の有効求人倍率3.88倍です。（厚生労働省 一般職業紹介状況令和2年11月分）
全職業の有効求人倍率が1.06倍なので、介護サービス職の有効求人倍率3.88倍がいかに高いかがわかりますね。
そんな売り手市場の介護業界にコロナ禍による離職者を取り込もうとしているのです。
どんなひとが対象？
介護・福祉の仕事に経験がなく、転職・就職する方が対象となります。
未経験であれば、就業状況は問いません。
つまり現在、介護と別の仕事で働いている方、これから就職や転職して働く方の全てが対象となります。
支援金を借りる条件は？無資格でも大丈夫？
ハローワークの無料職業訓練が条件。修了すると介護の資格がとれる。
ハローワークの職業訓練では、2～6か月程度の訓練期間を経て、介護職員初任者研修などの資格を無料で取得することができます。
つまり、無料で介護の資格を取得することができるのです。
ハローワークの無料職業訓練とは？
支援金を借りる条件は「ハロートレーニング」というハローワークの無料職業訓練を修了することです。
https://www.mhlw.go.jp/hellotraining/
失業中で失業手当を受給している方も可
雇用保険の失業手当を受給している方は、失業手当をもらいながら、職業訓練を受けることができます。
雇用保険未加入者も可
雇用保険に加入していないフリーランスの方や失業手当が切れて無職の方は、月に10万円の支給をうけながら職業訓練を受講できます。（職業訓練受講給付金）
交通費も支給される
職業訓練を受ける方は、受講の場所までの交通費も支給されます。
受講の場所
「介護職員初任者研修」は、自治体が社会福祉法人や介護を手掛ける大手企業に委託しています。研修施設の場所は、比較的都市部に多くあることが多いです。
カリキュラム内容
130時間（10項目）を要します。スクーリング（勉強）40時間、実技90時間かかります。2～6ヶ月程度の訓練期間を要します。
また実習も任意で受講できますので、介護の現場を肌で感じたい方はおススメします。
僕は介護職員初任者研修の前身であるホームヘルパー2級を受講し、当時は実習は必須でした。
実習は任意になりますが、ご自身のために実習は受けた方が良いと思います。
理由は以下のとおり
・ 今後働きたい施設の業種を選ぶ材料になる。（特別養護老人ホーム・デイサービス・ホームヘルパーなど）
・ スクーリングでは伝わらない現場の雰囲気を肌で感じることができる。
・ 座学で学んだ介護技術を目の当たりで見ることができる。
介護の仕事をするなら、僕は実習をおススメします。
職業訓練が終われば次のステップは企業との採用面接ですよね？
実習には、介護施設の業種の違いや法人の考え方を無料で見学ができるという側面があります。
面接前に実習を受けておいたほうが、実際の面接で話す資料にもなると思いますよ。
事業活用した場合のメリット・デメリット
介護職就職支援金貸付事業は使い方次第です。
メリット ① 20万円支援金 ② 2年間継続して介護施設等々で就業すれば返済免除
デメリット ① 支援金の20万円借入の時期は資格取得後 ② 介護施設等で2年就業できなければ返済が必要
上記のメリット・デメリットを詳しく説明していきますね。
＜メリット① ～ 20万円支援金＞
介護職就職支援金の使い道は基本的には自由です。
介護施設への就職準備として使う名目ではあるものの、経費の提出の必要はありません。
＜メリット② ～ 2年間継続して介護施設等々で就業すれば返済免除＞
支援金はあくまで貸付金のため、返済の必要があります。ただ、介護・福祉施設で2年間継続して就業すれば貸付金の返済が全額免除されます。
注意すべきことは、途中で離職すると返済の義務が発生します。
＜デメリット① ～ 支援金の20万円を借入できる時期は資格取得後＞
この事業を申し込む初期の段階では支援金が発生するわけではありません。
職業訓練が修了し介護施設等の就職が決まり、ようやく支援金の手続きが進みます。
＜デメリット② ～ 介護施設等で2年就業できなければ返済が必要＞
介護施設等で継続して2年就業が続けられなければ、当然として返済が必要となります。
現職介護士の僕が思うのは、初めての介護士で2年間の就業は覚悟がいると思います。
介護の仕事は高齢者の生活を支える仕事で、生理的な側面もあるし、24時間体制の事業所もあります。そのため、2年間の就業を達成できる方と難しい方は、はっきり分かれると思います。
だからこそ介護職員初任者研修では、任意ではあるものの、介護現場を肌で感じる現場実習をおススメします。
介護士を目指す方に大事な転職知識
介護士の求人では、無資格や未経験を受け入れるものもあります。
もちろん、介護の資格がある方が採用面接や賃金面でも有利でしょう。
つまり、2年就業が難しく支援金の返済の可能性に不安があるなら、無資格のまま介護士になることも方法の一つです。
また、介護職場や転職サポート企業も無料で資格取得をサポートするところもあります。
働きながら資格を取ることは大変ですが、貸付金の返済の心配もないし、すぐ働きたい方には魅力ですね。
ココがポイント
ただ介護職就職支援金貸付事業は、＜無料の職業訓練+返済免除ありの20万円＞と魅力満点です。
無資格で働きながら無料で資格を取る方法と天秤にかけ、自分に合う方法を選んで下さいね。
資格取得はかいご畑がおススメ
かいご畑はこれから介護士を始める方に重要な資格 ”介護職員初任者研修" を働きながら無料で取得することができるのでおススメです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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