介護の仕事内容に男女差はあるの?
そんな疑問にこたえます。
本記事の内容
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・男性介護士は増加傾向
・男性介護士特有の仕事内容
・男性が介護の仕事が楽しくなる方法
<tomotablog の運営者について>
・認知症介護実践者研修を修了 ・社会福祉士・介護福祉士・ケアマネージャー資格取得 ・認知症サポーター養成講座を5回実施し、延べ250名のサポーターを養成
記事の信頼性 当サイト筆者は、介護現場で男性介護士として8年勤務し、男性介護士としての楽しさと苦労・やりがいを経験しています
結論:基本的に介護の仕事に男女差はありません。
ただ内容により、男女スタッフの向き不向きはあります。
その内容とは、男女スタッフ間の体力差と同性介護の推進と利用者のご都合の3つです。
詳しくは以下ページに記載しています。
つまり、片方だけではダメで、男性と女性どちらのスタッフも必要なのです。
本記事を参考にすると、男性が介護士になることへの不安が払拭できて、転職への次へのステップが出やすくなると思います。
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男性介護士は増加傾向
介護現場は、男性より女性スタッフの割合が多いです。
ただ、時代の移り変わりと共に変化がみられています。
厚生労働省の統計から、介護現場の男女比をみてみましょう。
平成19年度 | 平成29年度 | |
全種別の介護労働者 | 18.8 | 22.9 |
訪問介護の介護労働者 | 9.5 | 15.5 |
通所介護の介護労働者 | 21.7 | 25.1 |
厚生労働省の介護労働実態調査における男性介護者の割合
男性比率/男性比率+女性比率(無回答を除く比率を算定)
男性介護士の割合が少しずつですが、増加しています。
全種別の介護労働者では、10年間で男性介護士の割合は18.8%から22.9%に上昇しています。
つまり、”介護現場は男性スタッフが今まで以上に必要な状況” と読み取れるのではないかと思います。
では、実際に介護現場にはどんな仕事内容があるのでしょうか?
介護の仕事内容の種類
介護の仕事内容は介護事業所の種類により異なります。
主な内容をご紹介しますね。
身体の援助
<移乗・移動の介助>
移乗の介助:車いすからベッドやトイレから車いすなどの支援
移動の介助:歩行時の付き添い、車いすを押すなどの支援
<食事の介助>
お椀などから食べ物をお口に運んだり、安全に飲み込んだかの確認
<服薬介助>
お薬を服用するタイミングでの服薬、服薬の確認、薬の管理
<排泄介助>
トイレやポータブルトイレでの排泄に関わる行為、紙パンツ交換などの支援
<入浴介助>
入浴における着替え・洗髪・洗身・整容などの支援
生活の援助
<食事の準備>
配膳・調理・お片付け。利用者の健康状態に合わせた硬さ・形状に調整を実施
<お掃除>
利用者の居室スペースの清掃
<洗濯>
利用者の洗濯の一連作業である洗う・干す・たたむ・収納するなどの支援
<買い物>
日用品の購入が難しい利用者の代理で購入する支援
送迎
<自宅への送迎>
自宅から事業所間の送り迎え。車いすごと収納できる福祉車両も対応
<病院への送迎>
車いすごと収納できる福祉車両などを使っての病院への送り迎え
イベントやレクレーション
<レクレーション>
折り紙や書字、塗り絵などの手先を使う取組み、クイズや脳トレーニングなどの脳機能を使う取組み、体を使う取組みなど、利用者に合わせた様々な取組みを実施。
<イベント>
季節を感じて楽しんでもらうために、外出や催しなどを企画、準備、当日の運営を実施。
文章で見ると堅苦しいですが、”人が生活する上で必要で当たり前なことをサポートする”というイメージでよいと思います。
では、基本的に介護の仕事に男女差はないものの、男性ならではの仕事内容をみていきましょう。
男性介護士の特有の仕事とは?
女性より体力があること
利用者の移乗や起居動作において、介助技術を学ぶことで、介助スタッフ自身の身体をある程度は守ることができます。
ただ体が大きい方や体の自由がきかない方、認知症が激しく疎通が難しい方への介助には、介助技術だけではどうにもならないこともあります。
無理して介助して利用者と介助者にケガをさせないため、女性より体力がある男性が頼りにされます。
同性介護をおこなうこと
男性利用者から、女性スタッフによる入浴やトイレの介助は「恥ずかしい」と感じる方も多くいらっしゃいます。
男性スタッフならば気兼ねなくトイレが済ませられ、入浴も気持ちおだやかに入ることができますよね。
男性利用者の中にはお触りをする方もいるため、男性スタッフの方が安全なケースがあります。女性スタッフをセクハラから守れます。
利用者の状態・ご都合による
コミュニケーションにおいて異性で対応した方がうまくいくケースがあります。
実際にあった認知症の利用者の場合、男性スタッフの身なりや声が”お父さん”に感じるようで、女性スタッフの介助でうまくいかない時に男性スタッフが対応を代わるとスムーズにいくことがありました。
女性が多い現場でも男性スタッフは必須なのがわかりますよね。
ただ女性が多い職場です。男性スタッフならではの特典・大変さがあるのではないでしょうか?
男性介護士が苦労するポイント
女性社会の常識を知る
介護現場は男性が増えつつあるものの、まだまだ女性社会です。
男性でありがちな単独行動は敬遠されます。新しいことをやりたい時は、いきなり実行せずに女性スタッフに相談すべきです。
女性は横のつながりを重要視します。女性の協調感をベースに仕事を進めると協力も得られてより良い仕事につながると思います。
給与面に心配がある
介護士の平均年収 | 約378万円(月平均15万円~25.8万円) |
全職種の平均年収 | 約430万円 |
※年賃金構造基本統計調査より
家族を養うとなると、共働きが必要な数字かもしれません。
ただ、超高齢者社会における介護職員の確保に国は動いており、少しずつですが介護職員の賃金上昇は続いています。
介護職員処遇改善加算、特定介護処遇改善加算など、国からの収入だけでなく、利用者からも徴収する動きが実際にあっています。
男性介護士が得するポイント
基本的に営業がない
表現がよくないですが、介護現場自体は営業の数字に振り回されにくいです。
”営業が苦手” という口下手な男性を、案外多く見受ける気がします。
介護現場の営業を担当するのは、管理者や生活相談員が主でしょう。
つまり、介護士は数字を気にせずに目の前の仕事に打ち込める環境におり、目の前の利用者に全集中して介護ができる職人と言えます。
特技が活かせる
学生時代の経験などが役に立ちます。
例えば楽器です。男性介護スタッフに多いのがギターでしょうか。
私はギターやハーモニカをやっていました。利用者が知っている歌謡曲や童謡を弾くと、利用者は歌いだしたり手をたたいたりして、場はかなり盛り上がります!
他には、運動系も有効です。利用者の前でサッカーのリフティングをするとサーカスのように利用者は感じることでしょう。
まとめ
介護の仕事に男女の違いは基本的にははありません。ただ体力や力を要する介助、また男性ならではの視点は現場では必要不可欠といえます。
僕も介護士への転職は未知の領域で不安でいっぱいでした。でも飛び込んでしまえば新鮮でたくさん学べて、おおいに自己成長ができたと感じています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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