・ネットのネタを使っても、いまいち盛り上がらない。
そんな困りごとを解決します。
デイサービス職員の難関とも言える ”朝の会の司会”。
人前に立つと誰しも少なからず緊張するもの。僕も多少緊張しますが、現在は朝の会で場がシ~ンとなることが少なくなりました。
理由は、空気が凍り付く体験を何度も経験した結果、シ~ンとならない法則のようなものに気付いたからからです。
最後まで読むと、明日から朝の会の司会が少し気楽に臨めると思いますよ。
なお、朝の会も大変ですが、敬老会やクリスマス会などイベント時の職員の出し物も大変!
企画・練習・盛り上がりを加味した出し物の作り方を記事にしました。
出し物担当の方は要チェック!
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・デイサービスの朝の会とは
デイサービスの朝の会とは、司会の職員が利用者に向けて行うお話のことです。
一般的な内容は、季節にちなんだ話やニュースなど時事の話です。加えてホワイトボードを使って脳トレやクイズなど頭の体操をしたりします。
所要時間は、各事業所によりますが、5分~30分程度です。
朝の会に求められる能力は、高齢者が好む話題のチョイスや集団に向けて話すスピーチ力です。
・デイサービスの朝の会が盛り上がらない原因とは
デイサービスの朝の会で盛り上がらない理由は以下の2つ。
注意ポイント
・調べたネタ話を披露することに終始してしまい、利用者の反応を拾わないこと。
・一部の利用者の独壇場になってしまい、他利用者が引いてしまうこと。
では、深堀りしていきます。
調べたネタ話を披露することに終始してしまい、利用者の反応を拾わないこと。
本番の朝の会では、事前にネット等で仕入れた情報を利用者に伝えたい一心になります。
すると利用者への問いかけやその回答への深堀りを忘れがちになります。
結果、話が一方通行になり、職員と利用者の会話のキャッチボールがなくなります。
すると利用者は好奇心が薄れて反応が鈍くなり、それを見た職員は何が起きたのかわからず焦りだしてしまいます。
一部の利用車の独壇場になってしまい、他利用者が引いてしまうこと。
お話好きな利用者がいると、職員の話に積極的に入ってくるため、他利用者に波及して場が盛り上がりやすくなります。
しかし、度を超すとその利用者の独壇場にもなりかねません。すると他利用者は引いてしまい、発言を控えるようになります。
つまり、”周りの利用者が”おいてけぼり”になることもあるので注意が必要です。
ではネタに頼らず、盛り上がるにはどうしたらよいでしょうか?そこにはある法則が存在します。
とても重要なことなので、ここだけは流し読みせずに見てみてください!
・デイサービスの朝の会で、盛り上がる法則
朝の会が盛り上がる法則は3つあります。
ポイント
①『あるある』を引き出す
②知っている情報:知らない情報=8:2
③おしゃべりな利用者を活用する
では、ひとつずつ見ていきましょう!
①『あるある』を引き出す
盛り上がる話題にするためには、どの利用者に対しても共感を呼ぶ『あるある話』が有効です。
なぜなら、人が一番関心を持つのは自分自身のことです。つまり自分自身が該当する内容の話題は共感を得やすいと言えます。
具体例を挙げますね。
①夏の時期
「刺された箇所に”バッテン”を爪でつけるの?」
「では、今日の日にちを確認していきましょう!今日は10月……」
このように ”あるある話” を活用することで、利用者は話題を自分事に捉えて共感するため、以下の身体的な変化が出てきます。
利用者の耳が立つ。
利用者の体の向きが司会職員に向く。
利用者が司会職員に目を合わせてくる。
『あるある』話を使って次の展開へ結びつけると、話題が盛り上がりやすくなります。
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②知っている情報:知らない情報=8:2
実は新しい情報ばかり、発信する必要はありません。むしろ、高齢者が既に知っている内容を中心に話す方が良いです。
なぜなら、誰しも自分自身には必ず興味があるものです。特に高齢者の方は、知らない情報より既に知っている情報の方が興味を引く傾向にあると思います。
また、認知症の方は新しい記憶より昔の記憶の方が想起しやすいため、昔から馴染みのある内容がより興味を引くでしょう。
アクセントとして新しい情報を少し付け加えるようにすると話の流れが整うと思います。
【具体例】
『お正月といえば、おせち!』
『皆さん、おせちは作る派ですか?買う派ですか?』
という感じです。
”おせち作り” の話題は、高齢者自身が昔から馴染みのあるなので関心があるでしょう。
そのうえで”数の子” 作りの行程を若いスタッフにされようものなら、自分で話さずにはいられません。
話に割って入ってきます。
そこをとり込み、話を広げ、別の利用者にも話を振ります。
さらにうんちくや役に立つ話をすることで「話を聞いてよかった」というプラスの感情が最終的に残ります。
③おしゃべりな利用者を活用する
職員一人の話だけで聞く側の反応が無いと、どうしても盛り上がりに欠けます。
そこで、特定の利用者を引き合いに出してやり取りすることが重要です。
なぜなら、自分と同じ立ち位置である利用者が話し出すために他利用者も耳が立ち始めます。
すると様々な利用者から自発的な発言が出始め、結果的に全員で朝の会を進行していく状況に近づくと思います。
【具体例】
『皆さん、Aさんにもっときいてみましょうか?』
他利用者 : 『フフッ(笑)』『フフッ(笑)』
他利用者の『フフッ』がポイントです。
職員と利用者Aのやり取りを通して、他利用者の耳が立ち、理解して反応しています。
このように、利用者全員が発言せずとも、全員参加していることが重要です。そのうち利用者の中から自発的な発言も出ることもあります。
・どうにもならない時は、『裏技』を使おう!
上記の方法を実施しても、難しい場面もあります。
・反応がとても薄い利用者ばかりの日
・体力がなく傾眠傾向の利用者が多い日
そういう時は、仲間を活用しましょう!
ポイント
・近くの職員が”あいづち”を積極的に行う。
・近くの職員に話しかけ、返答をもらう。
それだけで全然、気持ちの持ちようが違います。そして、進行も成り立ってきます。
逆も同様です。別のスタッフが進行で困っていたら、司会職員の話を聞いたら、率先して大声で反応してみるとよいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?以上が、僕の実体験から感じた ”朝の会が盛り上がる法則” です。
では、まとめますね。
ポイント
①『あるある』を引き出す
②知っている情報:知らない情報=8:2
③おしゃべりな利用者を活用する
④スタッフを活用する
これらを活かして、 利用者とご自身にとって、”朝の会” がさらに楽める時間になれば嬉しいです。
なお、朝の会も大変ですが、敬老会やクリスマス会などイベント時の職員の出し物も大変!
企画・練習・盛り上がりを加味した出し物の作り方を記事にしました。
出し物担当の方は要チェック!
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読んでいただき、ありがとうございました。
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