
デイサービスの見学をしたことがなく不安…。
そもそも見学は必要なの?
介護士歴10年以上の筆者が「見学の極意」を伝授します

夜勤がなく日勤で働ける人気の介護施設
「デイサービス」。
そんなデイサービスへ転職を考えているものの、施設見学のポイントやマナーがわからず不安を感じていませんか?
施設見学は採用試験ではなく
あくまで観察するだけ!
しかし、何も準備せずに訪れると、大事なポイントを見落としてしまうこともあります

この記事では、施設見学のメリット、申し込み方法、当日の服装や持ち物、チェックポイントまで詳しく解説します。
転職を失敗しないように、事前準備をしっかり整えましょう!
<この記事を読んでわかること>
【本記事の信頼性】
デイサービス見学のメリット5選

デイサービスへの転職を検討中の方にとって、施設見学は非常に有益なステップです。
実際に現場を訪れることで、求人情報やウェブサイトだけでは得られない貴重な情報を収集できます。
これにより、入職後のギャップを減らし、長期的に満足のいく職場選びが可能となります。
では、具体的にデイサービスの施設見学にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
デイサービス施設見学のメリット
自分の働く姿のイメージが湧く
実際にデイサービス施設を訪れることで、自分がその職場で働く姿を具体的にイメージできます。
これにより、入職後のギャップを減らし、新しい職場への適応が期待できます。
例えるならば…
- 志望大学に通うイメージを作るため、高校生が大学のオープンキャンパスに参加する
「職場を自分の目で見ること」は、未来の自分の姿を想像することにつながりますよ。
新しい職場になじめず短期転職の繰り返しになると、次回の採用面接時に印象が悪くなりやすいからです。
「ここで働きたい」と思える職場で長期的に働く方が、やりがいや収入アップにつながります

自分の求められる役割が明確になる
介護施設ごとに、職員に期待される役割や業務内容は異なります。
例えば、特別養護老人ホームとデイサービスでは、日々の業務や利用者との関わり方に違いがあります。
職場における自分の役割が想定できることで、入職後のミスマッチを防ぐことができます。
施設の雰囲気が把握できる
職場の雰囲気は、働きやすさや人間関係に大きく影響します。
求人情報やウェブサイトでは伝わりにくい、スタッフ同士のコミュニケーションや利用者との関わり方、施設全体の空気感などを直接感じ取ることができます。
「自分に合う雰囲気の職場かどうか」を判断するためには、実際に足を運ぶことが重要です

介護の質が確認できる
施設ごとに提供する介護の質や方針は異なります。
見学を通じて、スタッフの対応やケアの方法、利用者への接し方などを観察することで、自分が目指す介護が実践されているかを確認できます。
これにより、「自分の理想とする介護を提供できる職場かどうか」を見極めることができます。
働く環境が把握できる
仕事をスムーズに進めるためにも、労働環境(バックグラウンド)は非常に重要です。
例えば、
- 休憩室や更衣室の大きさ
- 職員用トイレの清潔さ
- 施設内の自動販売機の有無
- 資格取得の補助制度の有無
- ユニホームの貸出は3着あるか
など、働く上で重要な要素があります。
案内スタッフは介護現場の説明に終始しがちですが、
労働環境については、見学する側が「質問や確認」をしましょう!

これにより「働きやすい環境が整っているか」を判断する材料になります。
また、僕も施設見学をしました。体験談を知りたい方は参考にしてくださいね。
僕の体験談はコチラ
>>【実話】介護施設の見学で担当者のハートをつかむ質問のポイント
施設見学の申し込み方法

電話やメールで見学を申し込みます。
以下に、連絡時のポイントをまとめました。
施設見学の申し込み方法
では、解説していきますね。
電話での連絡
電話を使った施設見学のアポ取りは、リアルタイムで施設見学の日時が決まるのでメリットが大きいです。
しかし、以下の注意点があります。
そのため、 午前10時から12時、または午後2時から3時の時間帯に連絡すると、比較的対応してもらいやすいと思います。
電話がつながらない場合は、時間をおいて再度かけ直しましょう。
メールでの連絡
メールはリアルタイムでない分、スタッフの時間をあまりとらず、確実に内容を伝えることができます。
件名に「施設見学のお願い」と明記し、本文には見学を希望する旨と希望日時を複数提示します。
また、氏名、連絡先、保有資格などの基本情報も忘れずに記載しましょう。
相手が忙しい中で対応してくれることを考慮し、丁寧で簡潔な言葉遣いを心がけることが大切です

📌 ポイント
- 件名に「施設見学のお願い」と明記し、内容が一目でわかるように
- 希望日時は2~3候補を提示するとスムーズ
- 簡単な自己紹介と見学の目的を添えると、施設側も対応しやすい
このメールを参考に、アレンジしてくださいね!
「電話もメールも緊張する」という方は、代わりに転職アドバイザーが電話やメールをしてくれるので安心で楽ちんですよ!
⇩無料 かんたん 退会自由⇩
施設見学時のおすすめの服装と持ち物

施設見学の際の服装と持ち物は、第一印象やスムーズな見学に影響を与える大切なポイントです。
ここでは、介護施設の見学時に適した服装と、持参すべき持ち物について詳しく解説します。
施設見学時のおすすめの服装
施設見学では、「清潔感」と「動きやすさ」を重視した服装を選ぶことが重要です。
介護施設は医療・福祉の現場でもあるため、派手すぎる服装やカジュアルすぎる服装は避け、TPO(時と所と場合)を意識しましょう。
服装のポイント
施設見学時の「定番の服装」と「印象が良くない服装」をお伝えします。
【◎ 定番の服装】
- スーツ一式
- トップス:シンプルなシャツやブラウス(無地・落ち着いた色が◎)
- ボトムス:チノパンやスラックス(ジーンズや派手な柄は避ける)
- 靴:スニーカーやローファー(サンダル・ヒールの高い靴はNG)
- アウター(季節による):ジャケットやカーディガン(派手なデザインは避ける)
【✖ 印象が良くない服装】
🚫 ジャージやスウェット、ダメージデニムなどカジュアルすぎる服装
🚫 ロゴや派手なデザインのTシャツ
🚫 香水や整髪料が強すぎるもの(香りに敏感な方もいる)
🚫 サンダルやミュール(歩く音が響くものも避ける)
ポイント:服装は施設の雰囲気に合わせましょう
「カジュアルすぎず、かしこまりすぎず」を意識した服装を選ぶと好印象ですね

施設見学時の持ち物リスト
見学をスムーズに進めるために、以下の持ち物を準備しておきましょう。
持ち物 | 理由 |
筆記用具&メモ帳 | 施設の説明をメモしておくと、比較検討しやすい |
身分証明書(運転免許証・保険証など) | 入館時に求められる場合がある |
履歴書(念のため) | その場で面接を勧められるケースもある |
マスク&アルコールジェル | 感染対策のため、マスクは必須 |
エコバッグやクリアファイル | 施設のパンフレットや資料をもらうことがある |
ハンカチ・ティッシュ | 施設内で手を拭いたり、必要な場面で使える |
腕時計 | スマホを見ずに時間を確認できるので便利 |
【ポイント】
- 施設側から指定がある場合は、事前に確認する(「スリッパ持参」などの指定があることも)
- 大きすぎる荷物は避ける(見学時に邪魔にならないよう、コンパクトにまとめる)
- 清潔感のある服装(カジュアルすぎない・動きやすい)
- 必要な持ち物(筆記用具・身分証・マスクなど)を忘れない
介護施設の見学では、適切な服装と持ち物を準備することで、スムーズに見学を進めることができます。
事前に準備をしっかり整えて、施設見学を有意義なものにしましょう!
施設見学のマナー

施設見学は施設スタッフから見学者の態度や行動を見られるため、採用試験の一部とも言えます。
マナーを守ることで、施設側に好印象を与え、より有意義な見学が可能になります。
ここでは、事前準備から見学中・終了後のマナーについて詳しく解説します。
見学当日のマナー
施設訪問時の第一印象が重要です。
適切な態度や振る舞いを心がけましょう。
📌 到着時の対応
- 約束の時間より5~10分前に到着し、受付で名乗る。
- 遅刻しそうな場合は、早めに連絡を入れる。
- 入館時には元気よく挨拶をする。
📌 見学中のポイント
- 施設職員や利用者に対して礼儀正しく接する。
- 施設のスタッフの説明をしっかり聞き、必要なことはメモを取る。
- 施設内の撮影や録音は許可がない限り控える。
- 大声で話したり、私語をしすぎたりしない。
- 施設の利用者のプライバシーを尊重する(個人情報に関する質問は避ける)。
📌 質問の仕方
- 気になる点は、遠慮せずに質問する。ただし、質問は事前に整理しておき、簡潔に伝える。
- 施設の方針や業務内容に関する質問は歓迎されるが、批判的な発言は避ける。
見学後のマナー
施設見学が終わった後も、マナーを大切にすることで好印象を残せます。
📌 退室時の対応
- 「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝える。
- 長居しすぎず、目安として30分~1時間程度で退出する。
📌 お礼メールの送信
- 施設見学が終わった当日中に、お礼のメールを送る。
- 「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました」と簡潔に伝える。
- 施設の印象や学びになった点を一言添えると、より丁寧な印象になる。
📌 お礼メールのポイント
✔ 見学当日または翌日までに送ると好印象
✔ 「具体的に印象に残った点」を伝えると丁寧な印象に
✔ 長すぎず、簡潔にまとめる
心のこもったお礼をすぐ伝えることで、より良い印象を持ってもらえます。

施設見学のマナーを意識することで、施設側に好印象を与え、スムーズな見学ができます。
- アポイントメントを取る際は、適切な時間帯を選ぶ。
- 服装は清潔感のあるものを選び、必要な持ち物を準備する。
- 見学中は礼儀正しく、質問は簡潔にまとめておく。
- 見学後は、お礼を伝え、可能ならメールで感謝の気持ちを伝える。
マナーを大切にしながら、施設見学を有意義な時間にしましょう!
施設見学のチェックポイント

施設見学の醍醐味は、見たい箇所を自分の目で確かめることができる点ですよね。
だから、漠然と見るだけではもったいない!

チェックポイントを意識することで「そのデイサービスに応募するかどうか」・「他のデイサービスとの比較」の際に役に立ちます
チェックポイントは以下のとおり。
施設見学のチェックポイント
それぞれのポイントを解説していきます。
施設の清潔さや設備の状態
施設全体が清潔に保たれているかは、利用者が快適に過ごせる環境かどうかを判断する重要なポイントです。
✅ チェックポイント
- 共有スペースやトイレなどの清掃が行き届いているか
- 異臭がないか
- 施設内の明るさや換気の状態
- 安全対策(手すりの設置や段差の有無)が整っているか
異臭については、「排泄臭」だけでなく「こもり臭」も意識するとよいです。
コロナ禍以降、感染症リスクが高い高齢者施設では「換気」が重要視されています。
それにも関わらず、「こもり臭」が強い施設は利用者が感染症にかかるリスクへの配慮が足りない可能性があるからです。
スタッフの対応や雰囲気
職員の対応や表情から、施設の雰囲気や運営方針が見えてきます。
✅ チェックポイント
- スタッフが利用者に対して丁寧に接しているか
- 職員同士のコミュニケーションが円滑に取れているか
- 利用者との会話が温かく、親しみやすい雰囲気か
- 質問に対して丁寧に回答してくれるか
💡 ワンポイント
スタッフが忙しすぎて余裕がない場合、人手不足の可能性があります。余裕をもって働いているかどうかも注目しましょう。
利用者の様子
「利用者がリラックスして活動できているか」も大切なポイントです。
✅ チェックポイント
- 利用者の表情が穏やかで、楽しそうに過ごしているか
- 一人で過ごしている人が多くないか(孤立していないか)
- 食事の時間やレクリエーションに積極的に参加しているか
💡 注意点
利用者に直接質問するのは避け、あくまで目視の範囲内で施設の雰囲気を感じ取るようにしましょう。
施設のプログラムやサービス
「デイサービス内の日々の活動が充実しているか」を確認するため、提供されるサービス内容もチェックしましょう。
✅ チェックポイント
- どのようなレクリエーションやイベントがあるか
- そのデイサービス事業所の特色(売り)は何か
- 地域との交わりはあるか
ぜひ案内スタッフに質問してみてはどうでしょう?
【案内スタッフへの質問例】
- 「レクリエーションはどのような内容ですか?」
- 「こちらのデイサービスの特色は何ですか?」
- 「地域ボランティアの訪問・幼稚園の子供などの交流などはありますか?」
質問が的を得て案内スタッフに見込みがあると感じてもらえば、採用の道が短くなります

施設のルールや運営方針
運営方針を事前に確認しておくことで、転職してからのミスマッチを防げます。
✅ チェックポイント
- 施設の理念や方針に共感できるか
- 始業前の掃除ルールの有無や残業はあるのか
- 子どもの急な体調不良で、突発的に仕事を休めるか
💡 事前にホームページで調査!
施設によっては、運営方針やサービス内容が公式サイトに掲載されていることも。事前に調べておくと、より深い質問ができます。
スタッフが働きやすい環境つくり
法人が「働きやすい環境づくりに取り組んでいるかどうか」は非常に重要です。
介護業界は人材確保が喫緊の課題であるため、各法人はスタッフが働きやすくなる取り組みをしています。
逆に言えば、「制服の支給なし」・「介護職員の処遇改善加算の申請をしない」など手間や費用節約のためにスタッフの働きやすさを考えない法人はおススメしません

重ねて言いますが、施設見学は採用試験前に自分の目で確かめることができる唯一のチャンスです。
施設見学では、単に案内スタッフが見せたいものだけでなく、内部の運営状況や雰囲気をしっかりチェックすることが大切です。
事前にチェックポイントを押さえておけば、見学時により深く施設の魅力や課題を把握できます。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ|デイサービス施設を知り、あなたを売りこもう

これまでのポイントをおさらいしますね。
デイサービス施設見学のメリット
施設見学の申し込み方法
施設見学時の服装と持ち物
【◎ 定番の服装】
- スーツ一式
- トップス:シンプルなシャツやブラウス(無地・落ち着いた色が◎)
- ボトムス:チノパンやスラックス(ジーンズや派手な柄は避ける)
- 靴:スニーカーやローファー(サンダル・ヒールの高い靴はNG)
- アウター(季節による):ジャケットやカーディガン(派手なデザインは避ける)
【✖ 印象が良くない服装】
🚫 ジャージやスウェット、ダメージデニムなどカジュアルすぎる服装
🚫 ロゴや派手なデザインのTシャツ
🚫 香水や整髪料が強すぎるもの(香りに敏感な方もいる)
🚫 サンダルやミュール(歩く音が響くものも避ける)
【持ち物リスト】
持ち物 | 理由 |
筆記用具&メモ帳 | 施設の説明をメモしておくと、比較検討しやすい |
身分証明書(運転免許証・保険証など) | 入館時に求められる場合がある |
履歴書(念のため) | その場で面接を勧められるケースもある |
マスク&アルコールジェル | 感染対策のため、マスクは必須 |
エコバッグやクリアファイル | 施設のパンフレットや資料をもらうことがある |
ハンカチ・ティッシュ | 施設内で手を拭いたり、必要な場面で使える |
腕時計 | スマホを見ずに時間を確認できるので便利 |
施設見学のマナー
📌 到着時の対応
- 約束の時間より5~10分前に到着し、受付で名乗る。
- 遅刻しそうな場合は、早めに連絡を入れる。
- 入館時には元気よく挨拶をする。
📌 見学中のポイント
- 施設職員や利用者に対して礼儀正しく接する。
- 施設のスタッフの説明をしっかり聞き、必要なことはメモを取る。
- 施設内の撮影や録音は許可がない限り控える。
- 大声で話したり、私語をしすぎたりしない。
- 施設の利用者のプライバシーを尊重する(個人情報に関する質問は避ける)。
📌 質問の仕方
- 気になる点は、遠慮せずに質問する。ただし、質問は事前に整理しておき、簡潔に伝える。
- 施設の方針や業務内容に関する質問は歓迎されるが、批判的な発言は避ける。
📌 退室時の対応
- 「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝える。
- 長居しすぎず、目安として30分~1時間程度で退出する。
📌 お礼メールの送信
- 施設見学が終わった当日中に、お礼のメールを送る。
- 「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました」と簡潔に伝える。
- 施設の印象や学びになった点を一言添えると、より丁寧な印象になる。
施設見学のチェックポイント
デイサービスの施設見学は、実際の環境や雰囲気を知る貴重な機会です。
準備から当日のマナー、見学のチェックポイントまでを意識することで、より有意義な時間にすることができます。
職場見学を迷っているあなたへ
「見学してもいいのかな…」「迷惑にならないかな…」とためらっていませんか?
大丈夫です!
施設見学は、あなたが自分に合った職場を見つけるための大切なステップ。
むしろ、施設側も見学者を歓迎しています。実際に足を運ぶことで、求人情報やホームページだけでは分からない「リアルな雰囲気」を感じることができますよ。
どうしても自身によるメールや電話に一歩がでない場合は、キャリアアドバイザーに任せてもオッケー。
キャリアアドバイザーが施設側と見学の日時調整を代行するので、窓口であるキャリアアドバイザーからあなたに連絡が来ます。
さらに、施設見学にキャリアアドバイザーの同行も可能な場合があります。
どうです?それだけで転職活動が一歩進むんです。
見学したデイサービスに応募するも良し。
応募せずに別のデイサービスを検討するも良し。
⇩無料 かんたん 退会自由⇩
僕はデイサービスが大好きです。
記事を最後まで見てくれたあなたを応援します。共にデイサービスを盛り上げましょう!
では、また!
関連記事はコチラ