・ 出し物の練習で残業したくない
そんな疑問に応えます。
イベントのたびに頭を抱える ”スタッフによる出し物” 。
・同じ演目は不可。新しい演目が必要
・練習日はスタッフが揃う出勤日で、かつ利用者がいない時間帯に限られる
・当日、多くの利用者の前で披露する ”度胸とストレス”
「イベントが近づくたびに演目を考えて、職員が揃う日に残業して練習する」
そんな日々を繰り返すたびに、ある想いが募っていきました。
そこで、介護職歴10年間のイベント実績より「企画案の考え方」をまとめました。
こんな方におすすめ
- 出し物の内容決めに困っている方
- 出し物の練習を効率的におこない、極力残業したくない方
- 有名な演目にこだわらず、オリジナルな内容を求めている方
記事を書いたのはこんなひと
とも太(@tomota8989)といいます。
・日々のレクレーション制作及び実演 900回以上
・社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員の資格保有
・他職種から転職組の40代男性
デイサービスとイベントは切り離せない関係です。
つまり、イベントの企画を効率的で面白い内容にする仕組みを作れば、今後のイベントにずっと活用できますよ。
では、いきましょう!
なお、本記事のノウハウを生かした実際の出し物まとめ記事をnoteにて販売中。
「デイサービスのイベント(夏祭り・敬老会・クリスマス会・新年会等|少ない負担で盛り上がる”出し物”まとめ」
企画を考えたり練習する時間を省きたい方、盛り上げるポイントを知りたい方におススメ!
\ ”今より給与が良く、働きやすい職場” に興味がある方はコチラ⇩ /
デイサービスのイベントとは?披露する代表的な演目とは?
デイサービスでは、介護施設の中でも利用者の自立度が比較的高い施設。
つまり、利用者の反応も大きく、変化や刺激を多く求められます。
そのため、入所施設に比べて”イベントが多い”という特徴があります。
デイサービスのイベントとは?
デイサービスは、利用者に季節を感じたり社会との関わりを持ってもらうため。一年を通じて様々なイベントを実施しています。
事業所の規模や法人の考え方により、イベントの有無や規模も変わります。
デイサービスの主な催し事
・花見
・夏まつり
・敬老会
・運動会
・クリスマス会
・新年会 etc
法人の理事長や施設長が、対象利用者に表彰状を渡すこともあります。
披露する代表的な演目とは?
職員による出し物は、ある程度は決まっています。
それらにアレンジをきかせる場合が多いです。
「職員による出し物」の代表例は、以下のとおり
”出し物”の特徴は「笑わせる・驚かせる・感動させる」など。
イベントの出し物におけるメリット・デメリット
イベントの日時が決まると、出し物の企画・練習をすることになります。
通常業務に加えて別の仕事をするため、一長一短な出来事が発生します。
その長所と短所を解説します。
イベントの出し物におけるメリット
出し物の実施により、利用者や家族、さらに職員にも良い効果があります。
出し物におけるメリットは、以下のとおり。
メリット
・利用者に対して、よい刺激となり脳機能の活性化に役立つ
・スタッフ間の仲が深まる
・連絡帳や送迎時の会話で、家族と事業所間のコミュニケーションに役立つ
イベントの出し物におけるデメリット
通常業務に加えて準備を平行するため、負担も生じるのが現実です。
イベントの出し物におけるデメリットは、以下のとおり。
\ ”今より給与が良く、働きやすい職場” に興味がある方はコチラ⇩ /
デイサービスのイベント(夏祭り・敬老会・クリスマス)| 出し物 の考え方
職員の負担を極力減らし、かつ魅力的な出し物にするには、ポイントがあります。
ポイントは以下のとおり
企画のポイント
・準備期間が短くてすむもの
・アドリブ性に富むもの
・スタッフだけでなく利用者参加型にする
・適度な費用
・利用者世代が理解できるもの
・司会者を必ず設定する
・プレゼントは不要。物より”快”な感情を!
それぞれの事項を解説しますね。
準備期間が短くてすむもの
事業所の考え方やイベントの規模によりますが、準備期間は約1ヶ月程度。
準備期間は、短くても実施可能な内容がベストです。
理由は、通常の業務と並行して行うので、準備にかかる時間と手間をより減らしたいから。
例えば、企画案を早く作ることができたり、練習期間が短くても成立すること。
よって、職員の負担を減らしても、出し物が成立できることにつながります。
アドリブ性に富むもの
アドリブが利く内容は、楽で、且つおもしろい!
なぜなら、練習が少なく済み、時間と手間があまり要らないから。
劇のセリフやダンスの振付を覚えるのは、相応の時間と練習と体力を要するから大変ですよね。
だから、カチコチに作り込まない方が失敗がなく心理的に楽。そして職員も楽しめる。
スタッフだけでなく利用者参加型にする
出し物に職員のみならず、”利用者も引き入れること” が盛り上がりの決め手!
なぜなら、利用者は受け身でなく自分事に考えて表現し始めるからです。
例えば「手品」。手品を単に見せるのでなく、客をステージに呼んでパフォーマンスを披露するやり方は盛り上がりますよね。
つまり、観客側である利用者を出し物に引き入れることが重要です。
適度な費用
出し物用の予算は、高額だけでなく少額もNG!規模や内容に見合ったものが良いです。
高額だと本部や上層部から煙たがれるし、少額過ぎると予算を次第に減らされかねないから。
良かれと思って、物品を自作したり安く揃えると、結果としてインパクトに欠けて盛り上がりに悪い影響もあり得ます。
だから費用は、高額でも低額でもなく、事業所の規模や披露内容に見合った額がオススメです。
利用者世代が理解できるもの
利用者が『観る』・』聴く』ことで反応しやすい内容が良いです。
理由は、世間一般に流行っているものが、利用者世代にウケるとは限らないから。
むしろ出し物は、「利用者の若かりし頃」に寄せたほうが好ましいです。
例えば
『鬼滅の刃』・『ビリギャル』⇨NG
『青い山脈』・『君の名は(マチコ巻きの方)』⇨◎
職員に利用者を合わせるのでなく、職員が利用者に合わせることが大事ですね。
司会者を必ず設定する
司会者が出し物の大まかな情報を提供することは重要です。
一般的に高齢者は理解力が落ちやすく、導入なしでいきなり出し物を始めてもピンときません。
「出し物はどんな内容なのか?」・「どこに注目すると面白いのか?」など、出し物の簡単な紹介をしてみてもいいでしょう。
司会担当の職員を設けないならば、別の出し物の職員でよいので、その都度、司会を立てると盛り上がりやすいです。
プレゼントは不要。物より”快”な感情になる「きっかけ」を提供しましょう!
おやつや100均の商品を詰めたプレゼントより、「楽しい・面白い・心地よい・感動!」等のプラスな気持ちになってもらう方が価値があると思います。
というのも、場の雰囲気で嬉しそうにプレゼントをもらう利用者ですが、自宅に持ち帰った後に本当に食べたり使うのでしょうか?
さらに、利用者数を考慮すると、プレゼントのラッピングは相応の手間と時間が必要になります。
”モノ”ではなく、イベントで”何かを肌で感じてもらう”。その体験こそがプレゼントになります。
出し物は、無理なく準備し、利用者を巻き込んで職員も楽しもう!
イベントの出し物の仕組み作りを、現役職員の目線で解説しました。
1年間の中で様々なイベントがあり、それらが毎年開催されるんです。
毎回、企画で悩み、職員同士で出勤日合わせて練習残業。本番では利用者にウケなかったら、目も当てられませんよね。
だからこそ適切な準備・アドリブや利用者を巻き込む技術を使いましょう。
そして利用者に喜んでもらい、また職員も楽しめる出し物にしたいですね。
なお、実体験の出し物5選「デイサービスのイベント(夏祭り・敬老会・クリスマス会・新年会等|少ない負担で盛り上がる”出し物”まとめ」が note に掲載中。
”準備するもの”や”出し物の流れ”、”盛り上がるポイント”などを具体的に解説しました。
そのまま出し物として使えるし、アレンジも可能!
企画を考える時間と手間が省けて、極力練習を減らせますよ。
そのうえで、利用者に喜ばれ、職員間の連携を楽しめたら最高ですね!
\ ”今より給与が良く、働きやすい職場” に興味がある方はコチラ⇩ /