・用意・片付けが簡単で、盛り上がるゲームを教えてほしい
そんな疑問にこたえます。
デイサービスでは日課とも言えるゲーム。レク担当になると新しいゲームを考えるのが大変です。
そこで今回は、現役介護士の僕が用意と片付けが楽で、しかも盛り上がりやすいゲームを厳選しました。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
こんな方におすすめ
- 用意・片付けが楽で、盛り上がりやすいゲームを知りたい方
- ゲーム時、場の空気をさらに盛り上げたい方
\記事を書いたのはこんなひと/
《 当サイト『tomotablog』運営者について 》
☑ 異業種を退職後、無職にて奥さん実家に居候。1年後に介護職へ転職
☑ デイサービス介護職 兼 生活相談員 10年目の40代中堅職員
☑ 介護福祉士・社会福祉士・ケアマネージャー 資格保有
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では、はじめましょう!
デイサービスのレクレーション(ゲーム)とは
デイサービスのレクレーションには、体操など体を使うもの、脳トレなど頭を使うものがあります。
その両方を使うものが”ゲーム性のあるレクレーション”です。
目的は、楽しさや達成感などを通して、心身機能の向上・維持や脳機能の活性化を図ることにあります。
例えば、椅子に座った高齢者が円状に並んで、風船をポンポンとタッチする”風船バレー”がイメージしやすいでしょうか。
とは言え、デイサービスのゲームは”ただ遊ぶ”というものではありません。
介護現場のゲームは、利用者の心身機能の状態を踏まえたうえで、機能の保持や向上に役立つように実施することが重要です。
レクレーションの一つに、デイサービスでよく行われる”朝の会”というものがあります。介護士が悩むところでもあり、僕の実体験を含めて考察しました。
朝の会の進め方が思うようにいかない方は参考にしてみてくださいね。
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デイサービスのゲームで気を付けるべき点
介護現場のゲームレクレーションには気をつけるべき点がいくつかあります。
・利用者の心身機能に役立つこと
・利用者が楽しめるレベルを選ぶこと
・職員がやっても面白いもの
・準備・片付けの手間が少ないこと
以下、解説します。
利用者の心身機能に役立つこと
利用者の脳機能の活性化や身体機能の向上・維持に結びつくことが肝心です。
なぜなら、デイサービスは利用者が在宅生活の継続を支えるための施設であり、在宅生活で使う心身機能を保持する取組みが不可欠だからです。
例えば、ゲームでなにげなく用いる判断力や決断力、身体の可動域の展開など利用者の日常生活に大きく関与します。
とは言え、堅苦しくする必要はなく、ゲームを楽しんでもらうことが第一です。
つまり、デイサービスのゲームとは、”楽しさ+心身機能の保持” を目的にしています。
利用者が楽しめるレベルを選ぶこと
ゲームの難易度と楽しさは関係性があり、利用者に見合ったものにする必要があります。
なぜなら、簡単でも難しくてもダメで、丁度良い難易度だからこそ心身機能や面白さに対して効果が高いからです。
例えば、箱にボールを投げ入れる内容であれば、距離の設定次第で効果に天と地の差が出ます。
とは言え、いきなり完璧なゲームはできず、やりながら調整していって精度を上げていけばよいと思います。
つまり、調整しながら利用者が楽しいと感じるレベルにすることが重要です。
職員がやっても面白いもの
ゲーム内容は、職員が実施しても、おもしろい内容にする必要があります。
なぜなら、職員が面白みを感じない場合、利用者がゲームをする時に職員は応援に気持ちが乗らず、盛り上がらないからです。
とは言え、ゲーム内容を難しくする必要はありません。
つまり、利用者と職員が楽しめるように工夫すればよいと思います。
準備・片付けの手間が少ないこと
ゲームの準備・片付けは、次に同じゲームを行うモチベーションに関わる重要なことです。
理由は、おもしろい内容のゲームだとしても準備や片付けが大変であるならば、時間と手間を考慮して、そのゲームをまたやろうと思わないからです。
具体例として、机や椅子の大がかりな配置変更やゲームで使う備品の大量搬入などです。
とは言え、内容が簡素であると盛り上がりにくいので、配席や準備物に要するバランス感覚が重要になってきます。
つまり、ゲームの準備・片付けは利用者に向けてではなく、スタッフに向けての重要な要素と言えます。
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デイサービスのゲームで盛り上がるためのポイント
僕が感じる ”デイサービスのゲームで盛り上がるためのポイント” は以下のとおり。
ポイント
・”高得点が出る” より ”惜しくも失敗”
・職員は、利用者より楽しみ、声を出すこと
・ボールや風船などが見切れないこと
それでは、解説していきます。
”高得点が出る” より ”惜しくも失敗”
高得点が出るより、惜しくも失敗して点数が入らない方が場が盛り上がります。意外ですが、僕の経験して感じたことです。
理由は、スマートに成功する人より、がんばって歯を食いしばっている人を応援したくなる心理が働くからだと思います。
例えば、
つまり、『よっしゃぁぁぁぁぁっ! あ?ありゃぁぁぁぁぁぁ、残念!』という風になるゲームのシステムを作ると盛り上がりますよ。
職員は、利用者より楽しみ、声を出すこと
スタッフ自身が場の雰囲気を楽しむ気持ちを持ったうえで、利用者を応援する声出しが大事です。
なぜなら、”利用者にゲームをさせる”という義務的な感覚でおこなうと、盛り上がらずに場の雰囲気も冷めるからです。
例えば、自身がゲームを楽しむ気持ちを持つために、始めのデモンストレーションをスタッフが実施することで、その後の利用者を応援しやすくなります。
つまり、利用者にゲームをさせるのでなく、一緒にゲームを楽しめる感覚が持てるかどうかが重要です。
ボールや風船などが見切れないこと
ボールや風船などを投げた場合、理想はそれらが見えた状態で点数化できることです。
理由は、箱やくぼみにボールなどを入れたりすると、結果としてボールなどが一瞬で見えなくなり、利用者が理解できずに盛り上がらない場合があるためです。
例えば、底が浅い箱や調理用のボール(ざる)を用いると、ボールやお手玉が見えた状態になりやすく利用者も理解しやすくなります。
つまり、ゲーム自体の内容だけでなく、点数化の仕組みも利用者向けにわかりやすくすることが大事です。
デイサービスのレクレーションで簡単で盛り上がるゲーム【現役介護士3選】
利用者の反応が特に良かったゲームを3つ紹介します。
・お手玉の丸いす乗せ
・ストレス解消!頭でっかち段ボール倒し
・風船のかご入れ
ひとつずつ解説していきます。
お手玉の箱乗せ
必要な備品
・お手玉✖人数分(チーム戦の場合、チームでお手玉の色を揃える)
・丸いす✖1
・ホワイトボード
簡単な流れ
- チームで交互に、一人ずつお手玉を投げる。
- 一巡したら丸いすに乗っているお手玉の個数をホワイトボードの点数表に記入する。
- 3回程度繰り返す。
- 点数表の合計を利用者に計算してもらう。
- 勝ち負けを決める。
ポイント
・”一巡目は右手、二巡目は左手で投げる”など変化を出す。すると難易度が調整できて、利用者のチャレンジ精神をくすぐりますよ。
・認知症の方など理解が難しい方は、利用者の手のひらにお手玉を置き、その下に職員の手を添える。掛け声と共に投げる。
ストレス解消!頭でっかち段ボール倒し
必要な備品
・同サイズの段ボール✖2
・同サイズの空き缶✖6
・お手玉✖5個
・お手玉✖適当数
簡単な流れ
- 段ボールに重り用のお手玉を数個入れておく。
- 空き缶を三角形の位置に置き、その上に段ボールを置く。
- ②を横並びに置く。
- 利用者が段ボールにお手玉をぶつけて、倒す。
ポイント
ポイント
・お手玉を段ボールに当てても簡単に倒れないように、数回当てたら倒れるように、段ボール内の重りの量を事前に調整しておく。
※重りが多いと、段ボールがびくともせず倒れない。
※重りが丁度良いと、お手玉が命中するごとに段ボールが後方にずれてぐらつきます。
風船のかご入れ
必要な備品
・大・中・小の段ボール
・かご(調理用のボール)✖5個
・風船✖5つ
簡単な流れ
- 背の高い段ボールを奥へ、背の低いかごは手前に配置する。
- それぞれの段ボールやかごに点数の紙を貼る。
- 利用者に風船を手で打ってもらい、段ボールやかごに入れる。
ポイント
ポイント
かごの間に風船が落ちると盛り上がらないため、カゴ同士は間隔がないように配置する。
高得点のかご付近に0点のかごを配置すると、盛り上がります。
つまり普段勝てない方が高得点を獲ったりできますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護現場のゲームでの気付きや、僕の一押しゲームを記しました。
現場のゲーム作りの参考になれば幸いです。
また、介護職に就いたたばかりの方はレク以外の仕事を覚えるのも大変だと思います。
対処方法などを記したので、参考に読んでみてくださいね。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!