・介護現場で実際に感じた ”体験談” を知りたい
そんな疑問にこたえます。
「介護職は転職先の候補だけど、いまいち気が乗らない。」という声を聞きます。
しかし、今の介護職のイメージは昔ほど悪くなく、魅力的な仕事になりつつあると感じます。
本記事では、「介護職の実際の魅力」を現役介護士の視点でお伝えしますね。
こんな方におすすめ
- 介護の仕事をしようか迷っている方
- 介護士を取り巻く今の状況が気になっている方
\記事を書いたのはこんな人/
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☑ 異業種を退職後、無職にて奥さん実家に居候。1年後に介護職へ転職
☑ デイサービス介護職 兼 生活相談員 9年目の40代中堅職員
☑ 介護福祉士・社会福祉士・ケアマネージャー 資格保有
☑ 大好きな奥さんと愉快な子どもとの3人暮らし
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では、はじめましょう!
介護士の数は増加傾向
「介護職は人材不足」とよく耳にしませんか? 確かに正しいのですが、言葉が足りない気がします。
介護職の数は増えています。ただ、介護が必要な人の増加ペースに対して、介護職の数が追いついていないのです。
下のグラフは厚生労働省が出した介護人材の量を表すものです。
介護を提供する人材の現状について(介護供給)
厚生労働省の資料によると、平成12年(2000年)度の介護保険制度の開始以降、平成28年(2016年)度にかけて、要介護認定者数の増加とともに介護職員数も増加しており、平成12年(2000年)度には54万9千人だった介護職員数は、平成28年(2016年)度には183万3千人となっています (図4)4)。
図4:介護職員数の推移4)【出典】厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」(介護職員数)、「介護保険事業状況報告」(要介護(要支援)認定者数)
【出典】健康長寿ネット 高齢者を支える介護人材不足について
グラフから読み取れることは、介護保険施行後16年が経ち、介護職の人口は当初の3.3倍に増加していることです。
それでも介護職は不足しています。つまり、介護職は介護業界はもちろんのこと、社会全体からも熱望されているのです。
ただ、未経験だからこそ介護職への転職を迷う方が一定数いることも事実。
そこで介護職のやりがいについて知ることで、ハードルを下げることができます。
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介護士への転職をおすすめする理由
上記のとおり、介護福祉分野は成長産業であり、現代社会のニーズに応える仕事です。
ただ社会的に必要と言われても、自分事に感じにくいもの。
つまり、個人的なメリットがあって初めて人間は行動を起こせると思います。
そこで介護の仕事が個人的にどんなメリットがあるのか考察しました。
以下、まとめます。
介護士の個人的メリット
・介護職は営業をする必要がない。
・介護職は今後もなくならない職種である。
・親の介護が必要になった場合、対応ができる。
・給与は低めだが、上昇傾向である。
・介護技術は一度習得すれば、ずっと使える。
・年代を問わず、スキルアップが可能。
では、ひとつずつ解説していきます。
介護職は営業をする必要がない。
前職が営業職だった僕には衝撃な事実でした。
会社として、売上を構築するために ”営業” という仕事は不可欠です。ただ、介護事業における "営業" は生活相談員の仕事になります。
つまり、介護職は介護現場が仕事になるため、 "営業" が存在しないのです。
当たり前に思えるかもしれませんが、営業職に抵抗がある方にはものすごいメリットだと思います。
その代わりに介護職の使命として、介護サービスを利用者に提供することで利用者満足度が上げる必要があります。
介護職は今後もなくならない職種である。
人のお世話をできるのは、機械ではなく人です。
AI(人工知能)やICT(情報通信技術)の発達により、ロボットによる見守りや排便のタイミングがわかるなどメリットは多々ありますが、利用者の介護自体は人間しかできないからです。
むしろAIやICTの発達により、介護の仕事が効率的にできるようになり、必要な業務に時間と手間を使えるようになると思います。
だから介護の仕事は機械に置き換わることはなく、人と機械がタッグを組んで体力的にも精神的にも楽に仕事ができるようになるのではないでしょうか。
親の介護が必要になった場合、対応ができる。
親や身内に介護が必要になった場合に適切な判断・対応ができます。
理由は、介護士の知識や経験があるために、今後の流れや予測できて段取りや行動をスムーズに起こしやすいからです。
具体例
・身内担当のケアマネとの情報共有がスムーズ。
・身内の入浴や更衣の介助が難なく対応できる。
・身内が認知症になった場合でも、持てる能力を最大限発揮させるスキルがある。
身内の介護について考えたくないことですが、いつか必ずやってくるもの。
介護職の自分がそんな不安を解消できる存在ならば、他の家族に安心感を与えることができますよね。
給与は低めだが、上昇傾向である。
「介護職は給与が低い」とよく言われます。以下が実際のデータになります。
給与水準の低さ
介護職員の離職理由として割合の多い「収入が少ない」に関しては、介護職の給与水準の低さがあります。産業別の平均賃金をみると、産業計は33万3,800円、医療業は34万9,300円、サービス業は42万600円に対し、社会保険・社会福祉・介護事業は24万9,800円と介護分野の賃金水準は他の産業と比べて低い傾向にあります。また、ホームヘルパー、福祉施設介護員と同じ医療福祉分野における他職種の平均賃金と比べても介護職員の給与額は低い傾向にあります(表1)。
介護人材の確保のため、介護職の給与水準の改善の手立てとして、政府は介護職員処遇改善加算の実施・見直しを図っています。
平均年齢(歳) 勤続年数(年) きまって支給する現金給与額(千円) 産業別 産業計 42.5 12.1 333.8 医療業 40.5 9.1 349.3 社会保険・社会福祉・介護事業 42.3 7.6 249.8 サービス業 41.0 9.5 420.6 職業別 医師 42.1 5.3 952.0 看護師 39.3 7.9 331.9 准看護師 49.0 11.6 283.3 理学療法士、作業療法士 32.7 5.7 284.1 保育士 35.8 7.7 229.9 ケアマネジャー 48.0 8.7 265.3 ホームヘルパー 46.9 6.6 236.5 福祉施設介護員 40.8 6.4 233.6
しかし注意も必要です。データに反映されない注意すべきことがあります。
ズバリ、介護職の勤続年数も加味すべきです。介護保険が2000年施行されて20数年。勤続年数がまだ短い人が多く、入職してからの年数が短ければ給与も低いのは当然のことです。
政府は介護職の処遇を改善する施策を打っていることもあり、介護職平均給与は年々増加傾向なのです。
だから「介護職は収入が低い」と決めつけず、ある程度の長いスパンで見ることをおすすめします。
・介護技術は一度習得すれば、ずっと使える。
介護技術は、要介護者にさまざまな介護サービスを提供するうえで不可欠なもの。
要介護者だけでは困難で危険な行動が、介護技術を通すことで、安全でスムーズな動作に変えることができます。
例えば、”着替え、トイレ、食事、移動、移乗” など、安全で正確な介助が可能。
一度体得してしまえば、職場の利用者だけでなく、自宅の家族にも役立ちます。
年代を問わず、スキルアップが可能。
僕の働く介護現場では、20~70歳代の幅広い年齢層のスタッフが在籍しています。
介護士の年齢が高いと利用者から共感が得られやすく、また年齢が低いと孫・ひ孫のように利用者から可愛がられやすいでしょう。
介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士、ケアマネージャーなどのスキルアップが可能。比例して収入も増えます。
働くだけでなく、実務期間が収入増加に直結することで、仕事のモチベーションも上がりますね。
職場選びは、収入・やりがいを決める重要ポイント
「介護の仕事に挑戦する」と決めたら、次のステップは「職場探し」ですよね?
法人の考え方や労働環境で、収入や仕事のやりがいは大きく異なるため注意が必要です。
職場探しには、以下の3つの方法があります。
職場探しの3つの方法
・転職エージェント
・求人サイト
・ハローワーク
それぞれのメリット・デメリットなど特徴をまとめます。
転職エージェント
最近、利用する方が特に増えています。ビズリーチやリクルートなどコマーシャルを見かけますよね?
自分で求人を探す手間なく、条件に合う求人を提案してくれるのが人気の理由です。
転職エージェントの利点
・給与・福利厚生など好待遇や人間関係の良さに定評の ”非公開求人” を紹介してくれる。
・法人ごとの特徴、職場環境、福利厚生、人間関係などの情報を提供してくれる。
・職員の入れ替わりが激しい企業やブラック企業は紹介しない。
・自分で探さないから時短になり、働きながら転職活動が可能。
転職エージェントの注意点
・エージェントをつける気恥ずかしさと転職活動を進めるプレッシャーがある。
・利用経験のない方には、電話やメールのやり取りに抵抗を感じるかもしれない。
求人サイト
求人雑誌やネットで求人を募集している事業所が一目で確認できるサイトですね。
求人サイトの利点
・求人情報を見たい時に見れる手軽さ。
・転職を急いでいない時の情報収集に役立つ。
・自分だけで転職活動を進めたい場合、比較検討ができる。
求人サイトの注意点
・有料企業とブラック企業の区別がつかない。
・メリットのある情報しか載せていない。
・求人数が膨大で選択肢を絞るだけでも時間がかかる。
ハローワーク
公共の立場で仕事を斡旋し、また職業訓練も実施。求人検索であればネットでも可能。
ハローワークの利点
・公共施設のため、応募や相談に対して安心感がある。
・求人検索する方が多数おり、自分のモチベーションにつながる。
・面接対策・職務経歴書の書き方など各種セミナーがある。
ハローワークの注意点
・企業一覧に優位性がなく、優良企業・ブラック企業の見分けがつかない。
・掲載が無料なために企業の掲載数は多く、閲覧に時間を要する。
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現代の仕事探しに乗り遅れないで!
多くの方がハローワークと求人サイトを併用して求職活動をしています。
ただし、ビズリーチやマイナビなどコマーシャルであるように、転職エージェントが転職活動の主流に置き換わりつつあります。
そのため、地域の良質な企業をリサーチしたい方は転職エージェントも活用しない手はないです。
・給与・福利厚生など好待遇や人間関係の良さに定評の ”非公開求人” を紹介してくれる。
・法人ごとの特徴、職場環境、福利厚生、人間関係などの情報を提供してくれる。
・職員の入れ替わりが激しい企業やブラック企業は紹介しない。
・自分で探さないから時短になり、働きながら転職活動が可能。
ハローワークや求人サイトを活用するなら、転職エージェントも併用して損はありませんよ。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。