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介護現場の悩み解決

介護の仕事が覚えられない原因とは?現役介護士が対処方法も解説!

2021年11月24日

表題

 

・介護の仕事内容を覚えきれない…

・先輩に1度きいたら、2度目はききづらい…

 

そんな悩みを解消します。

 

入職当初は仕事を覚えるのが大変。

新人研修がなかったり、教育係がいないこともしばしば。

 

そのため、自分からのアクションが不可欠です。

 

今回は、介護の仕事が覚えられない原因と覚えやすくするコツを紹介します。

 

 

記事の内容

✔ 仕事を覚えられなくて当然

✔ 仕事を覚えられない理由

✔ 仕事を覚えやすくするコツ

 

本記事を参考にすれば、介護士の業務を覚えられないことによるストレスが減ります。

 

さらに覚えやすくなるコツがわかり、仕事のモチベーションが上がります。

 

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☑ 異業種を退職後、無職にて奥さん実家に居候。1年後に介護職へ転職

☑ デイサービス介護職 兼 生活相談員 9年目の40代中堅職員

☑ 介護福祉士・社会福祉士・ケアマネージャー 資格保有

☑ 大好きな奥さんと愉快な子どもとの3人暮らし

 

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介護の仕事を覚えられない?当然です!

考える人

介護の仕事のイメージは、食事や入浴のお手伝いなど、わかりやすい仕事ではないでしょうか?

 

しかし実際は、入職後すぐ以下の壁に阻まれます。(※必ずではありません)

step
1
準備・後片付けや書類の記入など、介護以外の雑務が多い。

step
2
先輩スタッフが忙しい場合、尋ねにくく問題の解決に時間がかかる。

step
3
人間関係では、尋ねにくい先輩がいて、気を遣う。

step
4
慣れない作業で処理が難しい場合、利用者や他スタッフに叱責を受けることも…。

 

 

このような状況になり、志があっても介護の仕事を早期に辞める方もいます。

 

しかし、安心してください。『介護の仕事を覚えられなくて当然』ですよ。

 

・今できないことも、1年後には当たり前にできるようになります。

・そもそも先週できなかったことも、今週できるようになったことがたくさんあるはず。

・マイナス面に目が行きがちですが、自分のプラス面も忘れず評価しましょう。

 

入職当初は、自分が仕事ができない人間で、周りの人ができる人に錯覚しやすいもの。

 

しかし、その仕事に費やした時間と経験の量が違うから当然なのです。

 

だからこそ、できることを確実に実行し、やってないことは少しずつチャレンジしけばいいだけ。

 

そうすれば、起床時によぎる不安が減り、楽しさややりがいが増えてくると思います。

 

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「介護の仕事が覚えられない」を分解すると?

ファイル

介護の仕事が習得困難な要因には、いろんな原因が絡んで複雑化しているため、解決策の打ちにくさににあります。

 

そのため、「介護の仕事が覚えられない」つまり「介護士の仕事内容」を分解してみましょう。

 

すると、課題をひとつずつ浮彫りにすることができます。

 

結果として、次の3つに分けることができます。

 

介護士の仕事内容とは以下の3つ。

・介護以外の周辺作業

・介護技術

・利用者ごとの対応

 

上記内容を1つずつ解説していきますね。

 

 

・介護以外の作業内容

介護士の仕事は介護技術以外の作業が実に多いものです。

 

なぜなら、利用者の生活をサポートするため、1日の生活の流れにより準備や片付けが必要になるからです。

 

昼食を例にとると、まず薬やエプロン、歯磨きセットを準備。片付けには、エプロンの洗濯や歯磨きセットの洗浄、食事量の記入などがあります。

 

つまり、介護技術以外にも、利用者の生活に関わる全作業の把握と実施するタイミングを覚えなければなりません。

 

        

・介護技術

介護技術は、食事介助・入浴介助・排泄介助・移乗介助(例:車椅子からベッドに移る)などがあります。

 

技術と言うだけあり、いざやってみると想像以上に難しく、数回やっただけではスムーズにはいきません。

 

僕の体験談

入職3か月頃、体の片腕・片足にマヒがある方の入浴介助を担当。

マヒのある方への衣服の着脱方法にはポイントがあります。頭では理解していましたが、実際は簡単にはできません。

利用者の衣服の着脱がうまくできず、焦りで僕の方がシャワーを浴びたかのように汗でシャツがぐっしょり濡れたのを覚えています。

 

介護技術は知識の習得と経験の繰り返しにより洗練されていくもの。だから、入職初期は上手くできなくて当然ですよ。

 

     

・利用者ごとの対応

利用者の人となりや生活ペースは人それぞれ。介護士の都合ではなく、利用者一人ひとりのペースに合わせた対応が必要です。

 

なぜなら、介護士が利用者を管理するのではなく、介護士は利用者の生活をサポートする側だからです。

 

例えば、以下の内容です。

・Aさんは子だくさんに自負があるから、あえて子どもの数を尋ねる。

 

・Bさんは熱い風呂が好きだから、早めに入浴の案内をする(個人浴槽の場合)。

 

・Cさんは自分からトイレに行かないので、定期的にトイレの声かけをする。

 

つまり、利用者ごとに合う対応をすることで、その人らしい生活を送ることにつながります。

 

そのためには利用者一人ひとりの情報把握が必要で、入職初期はわからなくて当然です。

 

 

介護の仕事が覚えられない原因とは何か?

思考する人

介護の仕事はなかなか覚えられないもの。そして合理的に覚えづらいのは様々な要因が絡み合っているからとお伝えしました。

 

続いて『介護の仕事が覚えられない人の考え方や特徴』についてまとめました。

 

過去の自分や特定の新人スタッフの傾向を分析すると、以下のことが想定されました。

 

覚えられない考え方・特徴

✔ まじめ気質

✔ 覚える項目の根拠を考えていない

✔ メモをとって満足してしまう

 

以下、詳しく解説していきます。

 

・まじめ気質

まじめなことは素敵なこと。ただ周りに頼らず、問題を自分で解決するのはやや危険です。

 

理由は、新人の自分が他スタッフに迷惑をかけてはいけないと思うから。

 

例えば、わからない業務がある場合、スタッフが忙しいから判断を仰がず、自分で実行するなど。

 

結果、自己流な仕事は介護事故やミス、効率の低下につながることもあり注意が必要。

 

 

・覚える項目の根拠を考えず、丸暗記しようとする

先輩スタッフに指導を受ける際、自分の中で腑に落とす意識を持たず、作業工程を全部覚えようとしてしまう。

 

理由は、何のために行う作業か納得できない場合、暗記せざるを得ません。脳のワーキングメモリには限界があり、丸暗記はストレスになります。

 

<具体例>

Aさんのお茶にトロミ剤を入れる訳は、飲み込む力が弱いから。トロミがないとむせ込んで、誤嚥性肺炎の恐れがある。

 

納得せずに暗記に頼ると、忘れた時に自分が困ります。さらに、利用者や周囲のスタッフに迷惑がかかってしまいます。

 

 

・メモをとって満足してしまう

メモ自体は有効なのですが、活用方法に注意点があります。

 

注意ポイント

✔ 走り書きのメモはまとまっておらず、メモ活用時に見たい箇所探しに時間を要する。

✔ 走り書きのメモは思考がないため、応用がきかない。

✔ 走り書きのメモは字が雑になりやすく、メモ活用時にモチベーションが下がる。

 

走り書きのメモは行動した気になりますが、それだけでは活用がしにくいです。

 

聞き取る内容をメモに転記することに集中してしまい、記憶が二の次になります。さらに、走り書きのメモはいざ見たい時にどこに書いたかわかりづらいものです。

 

また、走り書きのメモは先輩スタッフが発した内容を書きとるもの。つまり、受動的で自らの思考がなく、サービスへの新たな展開や工夫に発展するものではありません。

 

最後に、走り書きのメモは、先輩スタッフの言う内容を急いで書きとります。すると、字が雑になるし省略もしたりして、まとまりがなく見直す気が起きにくいものです。

 

そのため、走り書きのメモには能動的な行動を加えることで初めてメリットが生まれます。対策は後半に書いているのでご覧ください。

 

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介護の仕事が覚えられない場合の対処方法

喜ぶ人

介護の仕事が覚えられない原因がわかれば、対処の方法も見えてきます。

 

対処方法は以下のとおりです。

 

✔ 話しやすい先輩スタッフに納得できるまで質問する

✔ 覚える項目の根拠を考えてみる

✔ 走り書きのメモは、まとめメモに清書する

 

では、順番に説明します。

 

話しやすい先輩スタッフに、納得できるまで質問する

まじめな人は『他人に頼らず、自分でなんとかしなければ』と思いがちです。また、1度きいても覚えきれない場合、2度目の質問に気が引けたりします。

 

話しやすい先輩スタッフを見つけて、身につくまで何度も確認をしましょう。

 

なぜなら、自己流で仕事して取り返しのつかない事態に発展するより、安全で確実な方法だからです。

 

例えば、仕事中にきけなかったら、ラインで質問するのも有効だと思います。

 

だからこそ、入職初期に限られる仕事を教えてもらえるチャンスを最大限に活用しましょう!半年も経つと質問しづらくなります((+_+))

 

 

覚える項目の根拠を考えてみる

教えを丸暗記するのでなく、その作業が必要な根拠・理由を納得できるまで考えることが重要です。

 

「なぜ?」を突き詰めると、物事の大きな流れが見えだして、自分の取り組む作業が全体のどの部分かを理解できるからです。

 

具体例

・「利用者Aの連絡帳に介護保険証が入っていたら、相談員に渡して。」

             ⇩

 そしたら次は、相談員がAさん担当のケアマネに渡す段取りだから。

・「利用者Aさんには右から話しかけてください。」

             ⇩

 Aさんは左耳が難聴だから、右側からだとコミュニケーションがとりやすい。

・「利用者Aさんから”お母さん”と言われたら、否定せずにお母さんを演じてください。」

             ⇩

  Aさんは認知症で不安になりやすいから、肯定して安心させてほしい。

 

「なぜ」を考える習慣がつけば、利用者の安全対策や満足度にもつながります。何より自分の仕事が楽しくなってきます。

 

 

走り書きのメモは、まとめメモに清書する

おススメは、先輩の教えによる走り書きのメモと別に、まとめメモ、もしくはまとめノートの作成です。

 

理由は、メモを整理することで、復習になって自らの腑に落ちるから。また見た目も良くなり、確認したい箇所を見つけやすくなります。さらに、新たな疑問や改善点がみつかることもあるでしょう。

 

だからこそ、1日5分のまとめメモ作り(振り返り)をすることで、明日への不安が和らぎストレスを減らすことができます。

 

 

まとめ

働く女性

介護の仕事がなかなか覚えられなくてもOKです。

 

介護の仕事に真剣に向き合おうとして、もがいている証拠だから。

 

1日1日を真剣に向き合っていれば、1年後は『そういえば、入職時はそんなこと悩んでたな~』と思えて、自分の成長を感じることができると思います。

 

自分のものにするまでは大変だとは思いますが、応援しています。共にがんばりましょう!

 

 

それでもうまくいかない場合は職場との相性が問題かも?

作業する女性

どれだけ仕事に真剣に取り組んでも、『職場の相性や人間関係が良くない職場』、『サービス残業を黙認するブラック企業』というケースもあります。

 

そのような場合、終身雇用や退職金制度がほぼない介護業界では、現職場と別の職場の環境を見比べることも、今後の人生にとって必要かもしれません。

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最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

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介護士ダディ

デイサービスの介護士 兼 生活相談員です。介護歴10年以上の40代男性。現場の「困った」を減らしたい!また、介護の仕事を検討中の方に向けて、介護現場の「素敵さと大変さ」の両方をリアル発信しています。

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