・介護の仕事を辞めない人はどんな気質か知りたい。
そんな疑問にこたえます。
コロナ禍の影響で、介護業界をリサーチする方が増えています。
高齢化で需要が増す売り手市場。さらにスキルアップにより収入が上がる職種というのが要因の一つ。
そこで現役介護士の僕が、今まで見たさまざまな新人さんの情報をもとに『介護の仕事に向いている方』を解説します。
こんな方におすすめ
- 介護未経験の自分に介護職の適性があるか知りたい方
- 現場の先輩から見た”新人に必要な気質”を知りたい方
\記事を書いたのはこんなひと/
《 当サイト『tomotablog』運営者について 》
☑ 異業種を退職後、無職にて奥さん実家に居候。1年後に介護職へ転職
☑ デイサービス介護職 兼 生活相談員 9年目の40代中堅職員
☑ 介護福祉士・社会福祉士・ケアマネージャー 資格保有
☑ 大好きな奥さんと愉快な子どもとの3人暮らし
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では、はじめましょう!
介護の仕事に向いている人の特徴
介護の仕事に興味が湧くと、次は「自分に合う仕事なのかどうか」が気になりますよね?
そこで、介護の仕事に向いている人の特徴を5つ紹介します。
・相手の立場に立って、考えられる人
・相手のことを知りたいと思える人
・相手に深くのめり込まない人
・世間話を楽しめる人
・我流にこだわらず、良いと感じたら取り入れる人
では、解説していきますね。
相手の立場に立って考えられる人
「介護の出発点は、相手の立場に立って考えること」だと僕は思います。
理由は、心身の機能がうまく働かなくなった部分を補うことで、相手が生活しやすくなるからです。
例えば、こんなイメージです。
・認知症で不安が強い方に、介護技法としての嘘を話すことでその方の心を穏やかにしよう。
日常生活での考え方も同様です。
「自分が何をしたら、家族や友達が気持ちよく過ごせるかな?」と思う習慣があれば、介護士に向いていると僕は思います。
相手のことを知りたいと思える人
介護業務には”動作・作業”という側面がありますが、実施するには過去と現在の情報が必要になります。
利用者の生活歴や日々変わる身体状況の把握は、今後のその方の人生の過ごし方や健康管理において重要だからです。
例えば、こんなイメージです。
・「職員の制服のボタンがとれた。利用者Aさんは縫い物が得意だから、縫ってもらおう」
日常生活でも言えることで、家族など身近な人や芸能人などに対して関心を深く持つ方は、介護に向いていると僕は思います。
相手に深くのめり込まない人
介護現場は利用者やスタッフなどコミュニケーションの場であり、適度な心理的距離感が必要だと僕は思います。
なぜなら、利用者の急死やスタッフ間の人間関係など、高ストレスを感じることがあるからです。
そこでメンタルダメージの心構えと自分なりの対処法を知らない場合、心が疲れて果ててしまいます。
つまり、仕事とプライベートの時間を区別したり、スタッフ間や利用者との関係に深入りしない人が介護士に向いているでしょう。
とは言え、利用者やスタッフなど人間関係でストレスを抱えることもあると思います。
介護士が抱えやすいストレスにおける解消法をまとめました。
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世間話を楽しめる人
「ふだんの生活の中で見聞きしたことを誰かに伝えることができる」、いわば ”雑談力のある人” が介護士に向いていると僕は思います。
なぜなら、介護現場は介護業務以外に、コミュニケーションの場でもあるからです。
例えば、昨晩のおかずに何を食べたかを話すだけでも十分。料理の話に展開できれば、利用者も話し出すことで脳の活性化に役立ちます。
つまり、世間話を楽しめる人は、利用者との関係性も良好になり不穏が解消できるし、場全体の雰囲気を温める人材となり得ます。
我流にこだわらず、良いと感じたら取り入れる人
自分のやり方に固執せず、スタッフ間で共有した良い方法があれば素直に取り入れる方は介護士に向いていると僕は思います。
なぜなら利用者の状態は刻一刻と変化するため、同じやり方では介護事故を引き起こすリスクがあるからです。
例えば、こんなイメージです。
しかし、自分は力が強いと過信し一人介助を実施。結果、利用者Aは膝が伸びず転倒、腰部骨折。
自分で思いつかない方法を情報共有後に試せるため、介助が楽になったり介助スキルが上がることもあります。
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介護の仕事に向いていない人の特徴
反対に介護の仕事に向いていない人の特徴を知っておくことも重要かと思います。
介護の仕事に向いていない人の特徴を3つ挙げます。
注意ポイント
・立場の弱いひとを下にみる傾向にある人
・わからないことがあっても相談しない人
・効率を重視する人
では、解説していきますね。
立場の弱い人を下にみる傾向にある人
介護職は、高齢者に限らず、相対的に立場の弱い人をサポートする心構えが必要だと僕は思います。
なぜなら、介護職は福祉職の中の高齢者分野に位置づけられており、福祉の気持ちを持ち合わせて然るべきだからです。
例えば、レストランやコンビニなどで立場の弱い店員に横柄な態度で注文する客など。
つまり、介添えが必要な高齢者をどこかで下に見るスタッフは、介護事故や虐待を起こすリスクが高く、介護士には不向きと言えます。
わからないことがあっても相談しない人
新人は先輩に教えてもらったことを何度も質問しづらいものですが、放置すると介護士にとって致命的です。
なぜなら、介護の仕事には利用者の健康や命に関わる内容があるからです。
例えば、服薬の誤りや入浴中の溺水など大事故にもつながりかねません。
そのため、不明点や疑問点はメモにとったり、話しやすいスタッフに確認するなどの努力を怠る人には不向きと思います。
効率を重視する人
介護士の仕事は、介護業務と自立支援のバランスで成り立っています。そのため、介護業務の効率に重みを置くことは危険です。
なぜなら、介護保険の柱である自立支援が進まず、利用者の自尊心やペースが守られない結果になってしまうからです。
例えば、食事の場面で、ある利用者自身の動作では食事に時間がかかるため、スタッフが食事を口に運ぶなどです。
業務の進み具合と利用者それぞれのペースの見極めができず、利用者に合わせることができない人は不向きでしょう。
介護現場のスタッフが新人に期待すること
介護未経験で入職し、最初の壁は先輩スタッフとのコミュニケーションだと思います。
先輩スタッフの意図を読み取り、行動に移していくことが重要です。
そして先輩スタッフは新人に期待しています。理由は、人材不足のために早く一人前にしたくて成長を求めてしまうのです。
その中でも特に期待することが2つありますので紹介します。
・仕事を辞めないこと
・カリスマ職員になるより、仕事を休まずコツコツ堅実的に働くこと
以下、解説します。
仕事を辞めないこと
入職して半年間、介護職を辞めたくなる時が必ず来ると思います。僕もあったので…。
他人のう〇この後始末や認知症の方との関わり方など、人生初の衝撃的なことばかりですから。
でも初めての業界、初めての仕事。迷って、つまづくのは当然です。
相手は仕事内外問わず、グチを話したり意見もらったりして、魔の半年を超しましょう。そうすれば、仕事の大枠が理解できて、対応も苦ではなくなると思いますよ。
カリスマ職員になるより、仕事を休まずコツコツ堅実的に働くこと
上記のグラフは介護労働安定センターが行った調査結果です。
介護業界で事業主が従業員への悩みとして「人手が足りない」という回答が最も大きい割合を示しています。
職場で求められる人材は、カリスマ性のある人材より、仕事に穴を開けず真面目に働く人。
理由は人材不足の業界にあります。現場はギリギリの人数で回すこともしばしば。仕事を覚えて早く一人前にした方が先輩たちも楽になるからです。
例えば、現場のやり方に異議を唱える人材より、就業時間を守りシフトを混乱させない、真面目な人材ですね。
つまり、まずは真面目に仕事を一通りできるようになってから、現場を進化させた方が賢明です。
とは言え、仕事内容の理解もままならず、なかなか覚えられず、もどかしい思いをすることもあるかもしれません。
介護の仕事が覚えられない時の対処方法をまとめましたので参考にしてください。
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まとめ
今回は介護未経験で介護職の転職を検討中の方に向けて、「介護職になる心の準備になればいいな」と思い書きました。
なぜなら、介護の仕事は誰でもできると思われることがありますが、決してそうではないと僕は思います。
介護職は向き不向きがはっきり分かれる職種です。そして相手の人生を彩る、意義深い職種だと僕は思います。
介護職に向いてると感じた方は、介護職への次のステップに踏み出しませんか?
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最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。